NEW YORK, NY
OCTOBER 16, 2006

コリアタウンで豆腐料理。五番街を歩き、友と会い、極上エクレアに舌鼓

時差ボケのせいか、ゆっくり眠りたいのだが、早朝から目覚める。バンガロールの自宅では、湯量不足のため実現しない「バスタブに湯を張り、浸かる」ことを、楽しむ。ささやかな、幸福である。パパイヤ、パイナップル、ヨーグルトにブリオシュで、軽く朝食をすませる。

夫がヨガをしている間、わたしはコンピュータに向かい、こうして旅の記録をまとめている。

「フグみたい」

ヨガをしながら、夫が呟く。丸々と肥満した、自分のお腹を見つめながら。彼はかわいそうなくらい、太りやすい体質なのだ。ニューヨーク滞在中に「食べ過ぎるな」というのは酷だから、ともかくは、歩いてカロリーを消費しよう。

ところで、一昨日、ハワイを大地震が襲った。幸い死傷者はないようであるが、さまざまな不都合が生じているようだ。今回の旅、ハワイに行くか、ニューヨークにするかと迷った時、夫はハワイに行きたがっていたけれど、ニューヨークを選んでおいて、少なくともわたしたちにとっては、幸運であったようだ。

さて、今日はどこへ行こうか。まずは、コリアタウンへ行き、なじみの「豆腐料理」を味わうとしよう。それからミッドタウンを行き、6時に待ち合わせている友人夫婦に会うまでは、ウインドーショッピングでもしよう。

西72丁目の地下鉄駅。サブウェイに乗ってまずはコリアタウンへ。

34丁目のペンステーション界隈で下車する。エクスプレスで二駅目だ。

久しぶりの地下鉄。防護壁のないプラットホームに列車が滑り込んで来るのが、一瞬恐ろしく感じる。

35丁目のCHO DANG GOLへ。ここのスパイシーな豆腐料理が好きなのだ。しかし、前菜のパジュン(お好み焼き風)と、豊富な付け合わせを食べた段階で、すでに満腹に。

さすがにミッドタウンは往来が激しく交通量も多い。赤信号で律儀に立ち止まり、最早ニューヨーカーからは程遠い我。

今となっては、マンハッタンで最も背が高いエンパイアステートビルディング。

五番街を歩く。今まで目に留まらなかった光景に、何度も出くわす。住んでいたころにはなかった旅する視点で、今はこの街を見ているのかもしれない。

新しい店、新しいビル、いつだって、目まぐるしく変化し続ける街。

五番街に新しいBARNES&NOBLEが開店していた。かつてワシントンDC時代に夫に買ってやっていた"TO DO LIST"のノートブック。彼もお気に入りだったそれを、ようやくここで見つけることができた。デジタル志向の夫であるが、実際はアナログタイプ。従って妻は、アナログで記録することを強く勧めるのである。プランニングにはペンとノートが必須!

夫が卒業したウォートンスクール(MBA:ビジネススクール)は、ペンシルベニア大学に属している。ペンシルベニア大学は、THE PENN CLUBという卒業生を対象にしたクラブを組織しており、マンハッタンでは西44丁目にそのクラブ・ビルディングを持っている。

この界隈には、ハーバード、イエール、プリンストンといった学校のクラブが点在しているのだ。

ペン・クラブの会員になると、クラブの施設を利用できるということで、下見に出かけ、内部を案内してもらう。ラウンジやビジネスセンターはもちろんのこと、ホテルやジム、レストランも併設している。ホテルは格別安くはないけれど、場所もいいし、雰囲気もよく、快適だ。

この次からは、早めに予定を立てて、ここに宿の予約をいれようということに。

決して転ばない、と銘打たれていた、しかしブッシュは転んでしまったセグウェイに乗るお兄さんを発見。興味深そうに近付いて行き、話し掛ける夫。とても乗りたそうだった。

ミッドタウンをしばし歩き、BROOK STONEの店内お試しマッサージチエアでリラックスさせてもらい、紀伊國屋に立ち寄る。紀伊國屋は、何が起こったのか、なんだか雰囲気が悪くなっていた。レイアウトが大いに変わっていた。カフェがなくなり、マンガの本が増え、トイレ掃除は手抜きで、あからさまに、よくなかった。本を1冊購入して、退散した。

6時。スパ、SHIZUKA new yorkの静さんとその夫ボブと待ち合わせている西52丁目のBAR AMERICAINへ。有名シェフ、ボビー・フレイが最近オープンしたばかりの、ブラッセリータイプのレストラン。天井が高く、広々とした店内の一画に、オープンキッチン、バーがあり、とても落ち着くインテリア。

料理もおいしく、会話も楽しく、そしてデザートが格別。写真はエクレア。テーブルで、カラメルソースをとろりとかけてくれる。ほろ苦いカラメルとほどよい甘さのクリームが絶妙! エクレア好きの夫も大喜びであった。

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