NEW YORK, NY
OCTOBER 21, 2006

ハロウィーン間近。友とランチ。セントラルパークを歩き、夜は親しき二人と再会。

今日は土曜日。旅も本当に終盤だ。土曜にうれしくふさわしく、今日は快晴。早めのハロウィーンイヴェントを楽しむ子供たちが、仮装姿で街を歩いている。

午前中は、ミッドタウンまで出て、髪を切る。半年ぶりにいずみさんに会い、半年ぶりのヘアカット。お互いの近況報告をしながら、いつも笑いが絶えなくて、あっというまにカットは終わり、楽しいひととき。

さて、ランチタイムは、再びアッパーウエストサイドに舞い戻り、ISABELLA'Sへ。現在マンハッタンに住む、アルヴィンドのMBA時代の友人カップルと約束をしているのだ。

わたしは初めて会う二人。夫のヘンドリックはジャカルタ出身、華僑のインドネシア人。妻のアリスはカリフォルニア生まれの中国系アメリカ人。

目下、彼らの懸案は、近い将来暮らす場所。ヘンドリックは、インドネシアに戻って一旗あげたいと考えているようだが、まだ若く、愛らしく、見るからに屈託のないアリスはといえば、米国を離れる気持ちはさらさらない、といった様子。

「わたし、海外はだめ。ジャカルタなんて、あり得ない! インドネシアは、バリはよかったけど……でも住むことは考えられないわ。ニューヨークも冬が寒すぎて好きじゃないし、カリフォルニアに戻りたいの」

容姿はチャイニーズでも、メンタリティーは完璧な米国人。そんな彼女に、ヘンドリックは手を焼いているのが見て取れる。

「人生の帰路」に立たされている様子のヘンドリックに、アルヴィンドは自分がインドに戻って一年目の立場から、そのよい面、悪い面を共にバランスよく、説明している。

わたしの意見は「若いうちに、熱意があるうちに、やりたいことは、試すべき」なのであるが、夫婦の意見が一致していないと、踏み出すのは不可能だろう。みなそれぞれ、選びとりながら、進んでいるのだなと思う。

二人の意見が取りあえずは一致している(無理矢理一致させている)我々は、その点において幸運である。

さて、ランチを終え、二人と別れたあと、わたしたちはセントラルパークを目指す。オノ・ヨーコさんがお住まいのダゴダハウス(写真上)のそばを歩き、それからパーク内へ。

ストロベリーフィールドを抜けて、お気に入りの水辺を目指す。

しばし、緑と紅葉の中を散策したあと、グランドセントラルステーションへ。ワシントンDC時代に親しくしていたルーマニア人カップル、シルヴィアとアンドレイが、わざわざニューヨークまで会いに来てくれるのだ。

彼らも今夜はマンハッタンに一泊し、明日日曜日、再びDCへ戻る。

ISABELLA'Sでランチ。週末は、どの店も込み合っている。CRAB CAKE(カニ肉のコロッケ風)のサンドイッチとサラダを。

米国では、大きなバラが多くて、つい目にとまる。ワインボトルに生けられた大輪のバラ。

ストロベリーフィールドにて。IMAGINE。想像し得なかったことが、次々に起こることこそを。真摯に受け止めながら。

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