坂田マルハン美穂のインド通信

Vol. 145 5/3/2006 


すっかり発行頻度が落ちた、だらしのないメールマガジンになってしまったにも関わらず、読んでくださっている方々には、本当に感謝しております。

前回のメールマガジンを発行したのは2月上旬。以来、3カ月が過ぎましたが、わたしは相変わらず、元気でやっております。

あれからデリー義両親の2週間来訪、日本母を迎えにシンガポール行き、母の1カ月滞在、そして妹の1週間滞在と続きました。

更には、母が滞在中の3月下旬、A男(夫)の転職が決まり、1カ月の休暇が取れることとなり、我々は急遽、母と妹の帰国にあわせて、1カ月の旅行に出発しました。

香港、サンフランシスコ、ハワイ、ニューヨークを経て、先週の月曜日、バンガロア(バンガロール)に戻って来たところです。

さて、当面は落ち着いた暮らしを送りたいもの。

しかし、数カ月後には、「ニューデリーに引っ越す」ことになりました。A男の新しい仕事の都合です。

そんなわけで、自分の物理的拠点、精神的拠点の定まらない昨今。日々「とりあえず」という状況で、ホームページやブログに記録を残しています。今回もまた、すでに書き記したそれら記録の案内です。

このごろは、表層的な近況報告ばかりで、なんらテーマ性のない、我ながら不本意なメールマガジンを送信するばかりですが、近い将来、インドからのレポートをまともにお送りしたいと思っています。

今しばらくの混沌に、どうぞおつき合いいただければ幸甚です。

 

【母1カ月、妹1週間、インドに来ていた】

昨年の夏、カリフォルニアに来たのに引き続き、2月末から3月末にかけての1カ月、母が来ていた。

娘たちには、幼少期から自立を説いていた割に、本人は夫に頼りっきりであった故、未だ一人で海外に出ることができない母である。

従っては福岡からシンガポールまでは一人で来てもらい、わたしはシンガポールまで「迎えに」ゆき、そこで一緒に数泊を過ごした。シンガポールからバンガロアへは直行便が出ており、二人でインド入りした次第。

バンガロアでの生活が落ち着き、「見どころ」などを把握したところでの母の来訪。母の好みそうな場所を選んで、毎日のように出かけた。とはいえ、インドの清濁両側面を、取りあえずは見てほしい。

そこそこに、市井の様子に触れてもらいつつ、しかし全般的には快適なリゾート的マダムの日々を過ごしてもらった。せっかくだから妹も招こうと、最後の一週間は妹もやって来た。

そのときの様子はブログにそれぞれ、まとめている。母と妹との日々は「バンガロア観光ガイド」とも言えなくない、盛り沢山の情報を掲載している。ものすごく、いい感じの街だと勘違いされそうではある。

●母とシンガポール

●日本母のインド来訪

●日本母+妹のインド来訪

 

【A男の転職に伴い、1カ月の休暇旅行に出かけた】

3月下旬、A男の転職が決まった。

これまでは、米国シリコンヴァレーに本社を置く会社に籍を置いていたが、今回は香港が拠点の会社。今回も投資関係と、今までと似たような業種ではあるが、社風その他が、これまでよりもずっとよい感じである。

その会社は、韓国やオーストラリアにも支社を開設しており、A男はインドオフィスの開設に従事することになった次第。当面はバンガロアで準備をするが、数カ月後にはデリーにオフィスを開くことになっている。

さて、仕事の開始日は5月1日。それまで1カ月余りの休暇がとれることになった。

3月末日、香港本社で大きなミーティングがあるとのことで、香港を皮切りに旅を始めることにした。

昨年、インド移住の折、シンガポール航空で渡印していた。残っていた片道航空券は、奇しくもシンガポール、香港経由サンフランシスコ行き。香港に滞在できるよう予約を変更して、同じ航空券で米国に入ることにする。

更には、母と妹が帰国予定の3月26日に出発するのが好都合というタイミングのよさ。シンガポールまでは母と妹と一緒に行ける。

本当は米国からインドへの帰りに、飛行機の乗り継ぎ地点となるヨーロッパのいずれかの都市(パリ、ロンドン、あるいはフランクフルト)に滞在したかったのだが、インド国籍の夫は観光ヴィザを取得しなければならず、その手続きをする時間的余裕がない。

とあらば、米国内を旅しよう、そうだ、ハワイがいいではないか、ということになった。

そんな次第で、香港→サンフランシスコ→ハワイ(カウアイ島)→サンフランシスコ(ナパ)→ニューヨークという特殊ルートで「地球一周」の旅に出たのだった。

出発のわずか1週間程前に、すべての予定を決め、航空券やホテル、レンタカーの手配をし、旅の算段を整えた。それもこれも、インターネットが存在してくれたおかげで実現できた。インターネット以前であれば、時間的に、ほぼ不可能だったであろう。

せっかくだからと、家政夫モハンには1カ月の有給休暇を与えた。そして我々4人は一斉に、3月26日、深夜のバンガロア空港(蚊パラダイス)に向かったのであった。

母と妹とはシンガポール空港で別れ、福岡、香港と、それぞれの目的地に旅立った。1カ月旅の記録はまた、ブログやホームページに残している。

●脱インド。香港、サンフランシスコ、ハワイ、ニューヨーク1カ月旅。

(5/3/2006) Copyright: Miho Sakata Malhan

 


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