8/17/2000 印刷工場の日(2)

 現在、正午ちょうど。早くもランチをすませた。さっき、マクドナルドを出てから、このあたりをうろうろとし、HOME DEPOTと呼ばれる巨大なホームセンターを散歩したり、STAPLESという文房具店のチェーン店をのぞいたりしたけれど、なにしろこのノートブックその他が重たいし、歩くのも楽じゃない。ちなみにHOME DEPOTの内部はこんな感じ。


だだっぴろい敷地に、大きな建物。


材木売り場。真剣に品定めをするお客。

 
「ちょっと、あの商品、取ってくれよ」
「よーし! 任せとけ!」

 
浴槽に洗面台、種類も豊富に揃ってます。
もちろん便器も各種ございます。

 

  何でも自分で作ってしまうアメリカならではの店だ。小さい頃から図画工作関係が好きだった私にとって、かなり血が騒ぐ場所。ここにある材料で、家1軒十分に建てられる。もちろんインテリアも含めて。家を作ろうとはさすがに思わないが、いろいろな材料を買い込んで、棚やテーブルなどを作ってみたくなる。それにしても、こういう店を見ていると、ああ、この国は、自分たちの手で何もかも築き上げてきた開拓者たちの国なのだなあとしみじみ思う。「日曜大工だ!」なんてあえて気負うこともなく、なんでも自分で作ることが当然なのだという空気が満ちている。もちろん、土地の狭いマンハッタンでは、そうはいかないけれど。

 ところで、今、HOME DEPOTの向かいにあるダイナーで、フィッシュ&チップス(白身魚のフライトフライドポテト:イギリスのレストランの定番料理)を食べたところ。

 ガソリンスタンドの隣にある、1960年代だか70年代だかの、典型的なアメリカンスタイルのダイナーである。なにしろ、このコーラのグラスとナプキンホルダーがいい。私が幼い頃思い描いていたアメリカのイメージだ。ちなみにコーラのグラスに入っているのはアイスティーだけれど。

 ここの料理はハンバーガーやサンドイッチなど、ダイナーの定番料理だが、なかなかおいしいのだ。前回、印刷所に来た時に初めて入ったのだが、ジューシーなハンバーガーに、きれいな油でからっと揚げられたフライドポテトがおいしかった。オーナーらしきおじさんと、若いバイト風の男性、それに女性のウエイトレス3人で切り盛りしている。隣のガソリンスタンドで給油をすませたトラック野郎たちが、次々に訪れては去っていく。そんな店にこれから更に2時間も粘ろうという私。取りあえず、満席じゃないし、居心地もいいし、いいよね……。


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