お誕生日おめでとう! (8/31/2000)

極めて私事だが、今日はわたしの誕生日だ。だから、この場を借りて、ちょっと祝いの言葉を自分に贈ってみた。

8月31日というのは、夏休み最後の日。本来ならばうれしいはずの誕生日も、子供の頃はなんとなく気が晴れなかった。「明日から学校が始まる」という、ちょっとした緊張感のせいだろう。

今となっては、夏休みの最後も何も関係ないのだが、いまだにあの頃と同じような、なんとなく張り詰めたような気持ちにさせられる。もっとも現在は、誕生日だからといって喜んでいる場合でもないのだが……。

子供の頃に描いていたプランによると、今の私には、少なくとも二人の子供がいるはずだった。もちろん夫も。人生、想像どおりには、いかないものである。(M) 

 

 

配達終わって気分爽快 (8/28/2000)

ずっとオフィスにこもってコンピュータに向かい原稿を書くのは、あまり好きではない。外に出て取材をしたり、人にインタビューをしたりと外の空気を自分の中に取り込まなければ、どうにも頭が活性化しない。原稿を書かなければならないのに、どうしても気分が乗らない時は、請求書の束を取り出して小切手を切る作業をするなど、会計整理を始める。こういう気分転換ができるのは、極小企業ならではの「旨味」であろう。

muse new yorkの配達も、確かに面倒ではあるけれど、考え方によってはいい気分転換である。先週の水曜日に郊外、土曜日にマンハッタンを回った。配達も5回目となると、かなりのベテランである。肉体労働とは、目に見えて明らかに成果が上がるのがわかっていい。トランクに積み込んだ段ボール中の冊子が、少しずつ減っていく。空になった段ボールを、一つずつ潰すときの、なんとも言えぬ充足感。「私は働いてるぞ!」という気分になる。

最初の頃は、やたらたくさんの店にこまごまと配っていたため、ものすごく時間がかかっていたけれど、最近は、人の出入りが頻繁な店にたくさん置かせてもらい、軒数を減らすようにしている。日系食料品店はその筆頭だが、次いですぐになくなってしまうのは、ラーメンやさん。一人で入る人が多いせいか、料理が出てくるのを待つ間などに読む人が多いようだ。従って、マンハッタンに数軒あるラーメンやさんにはしっかりと配布している。スープのしみが飛び散ったりして、ちょっと汚れたmuse new yorkも、読み込まれている感じがして、なかなかいいものではなかろうか。(M) 

 

紙の匂い (8/22/2000)

外出から戻り、ビルのエレベータに乗る。18階でドアが開く。フロアへ一歩足を踏み出す。その瞬間、鼻をかすめる紙とインクのまざった匂い。muse new yorkだ。オフィスのドアの前に、印刷所から届けられた、muse new york Vol.5が詰まった段ボール箱が20箱。山のように積み上げられている。フロアは端から端まで30メートルはあるけれど、全体が紙の匂いで満たされている。

今週中に配達する予定だが、いったん、オフィスの中に保管しなければならない。なにしろ、紙は重いから、ぎっくり腰にならないよう、慎重に運び入れる。今度はオフィスが紙とインクの匂いに包まれる。決していい匂いではないけれど、自分が作り上げた物が、形になってこうして手元に届くと、何となく幸せな気持ちになる。明日からの配達を考えると、多少、憂鬱ではあるけれど。

フリーペーパーは、どうしても粗雑に扱われる悲しい性を持っている。自分の手をかけたものがむやみに捨てられたり無駄にされるのは心が痛むから、当初は有料で販売しようとも思ったが、いろいろな事情を鑑みて、当面はフリーペーパーで行くことにした。

予想していたよりも読者からの反応がよく、しっかりと読んでくれている人が多いことを、号を重ねるにつれて実感し、これはこれでよかったのだとも思っている。ところでVol. 5からは季節感を出して「秋号」としている。その調整のため、発行が1カ月遅れた。読者の皆さん、あと数日、お待ちください。(M) 

 

ボリュームを小さくする方法 (8/20/2000)

夕べは、日本からビジネスの研修でニューヨークに来ている友人夫婦と、ボーイフレンドとの4人で、ダウンタウンにあるスペイン料理のレストランに出かけた。muse new york Vol.4で紹介しているイーストヴィレッジのLA PA薐OMNY7 HTM ь)キ}+1蘿romnエy8.htm薐OMNY8 HTM ロオ%)モ}+2蘿romnи9.htm薐OMNY9 HTM ゥЁ)k[+4!虔ndex3.html薇DEX~1 HTM 2ャ$#歃(~蚓ag1.拮tm蘂G1 HTM gby)pz)チ蚓ag10].htm蘂G10 HTM 盆y)ーz*,3蚓ag11q.htm蘂G11 HTM y){*m-蚓ag12u.htm蘂G12 HTM 幣y)アセy)=蚓ag13ケ.htm蘂G13 HTM オセy)zz))/蚓ag14m.htm蘂G14 HTM z)鋼*DO蚓ag15チ.htm蘂G15 HTM チz)z)3/蚓ag16ナ.htm蘂G16 HTM z)@z)E/蚓ag17i.htm蘂G17 HTM Cz),}*i9蚓ag18ス.htm蘂G18 HTM ナz)r)ホ6蚓ag19.htm蘂G19 HTM |ゥ)閣):+蚓ag2.ァhtm蘂G2 HTM 0fy)xz)N蚓ag20g.htm蘂G20 HTM z紙)G炊)5蚓ag21s.htm蘂G21 HTM ラL)信)@蚓ag22o.htm蘂G22 HTM ;「)里)W7蚓ag23サ.htm蘂G23 HTM v塩)k*+,蚓ag24キ.htm蘂G24 HTM l(*q(*ッ 蚓ag25テ.htm蘂G25 HTM }.*.*p/蚓ag26ソ.htm蘂G26 HTM a^3*^3*チ1蚓ag27k.htm蘂G27 HTM E;*E;*s1蚓ag28ヌ.htm蘂G28 HTM 穆D*tD*セ,蚓ag29.htm蘂G29 HTM BoJ*角J*7蚓ag3.アhtm蘂G3 HTM リfy)z)9,蚓ag30q.htm蘂G30 HTM bY*ムbY*メ,蚓ag31u.htm蘂G31 HTM j[c*\c*イ>蚓ag32ケ.htm蘂G32 HTM Rl*Sl*9蚓ag33m.htm蘂G33 HTM UJs*e+臺蚓ag34チ.htm蘂G34 HTM だx*軻+FD蚓ag35ナ.htm new yorkの印刷所への入稿を終えて、昨日と今日はコンピュータに向かう時間が少なくてすんだ。昨日は終日、散らかっていたオフィスを片付ける。机の周辺や資料が散らかっていると、どうしても落ち着かない。きれいに片付けると、頭の中もすっきりと整頓されていくようで、気持ちがいい。

夜は、2カ月間の予定でニューヨークにインターンに来ている知人と夕食。今朝は、腰痛対策にカイロプラクティックに行ったあと、弊社がお世話になっている弁護士の女性とランチ。「近所に住んでいるから、近々夕食でも」なんて言いながら、最後にお会いしてから2年もたっていた。ランチの後は印刷所の立ち会いで郊外まで出かけたのだが、気分的にはとてもリラックスしている。

ところで、つい先日、ようやくデジタルカメラを買った。コンピュータに すぐに取り込めるのは、本当に楽だ。それに、muse new yorkなどモノク ロの印刷物ならば、十分に使用できる解像度だから、こまごました商品写真などを撮影するにはもってこい。現像のトラブルによるストレスも減り そうでうれしい。今、近所のスターバックスにいるのだが、その模様をちょっと撮影。最近購入したマックのパワーブック。

これからは、気軽に街角の写真などを撮影して、ホームページの写真も更新していこうと思う。(M)

 

アメリカンライフ (8/2/2000)

細かいいきさつは、今度ニューヨーク生活日記に記すとして、ミューズ・パブリッシングにワシントンDCオフィスができた。というと、なんだか立派な会社に聞こえるからうれしいけれど、ただ私がノートパソコンとちょっとした資料を抱えて、束の間移動しているだけの話である。

正確にはDCの中心部から地下鉄で15分程のところにある、郊外の街にいる。アメリカに暮らしはじめて5年目。ずっとニューヨークに暮らしていたから、車が必需の典型的なアメリカンライフを経験したことがなかった。しかしここ数日、郊外に暮らしてみて、はじめて「ああ、アメリカに来ているんだ」と実感している。私はたとえごみごみしていてもエネルギッシュなマンハッタンが好きだし波長に合っているから、特に不満はないけれど、郊外や地方に住んでいる人がマンハッタンをして「人間の住むむところじゃない」と言いたがる気持ちもわからないでもない。

時間の流れ方が違う。なぜだろう。同じように朝目覚めて、例えば外出するでもなく一日中オフィスで原稿を書く。マンハッタンにいるときよりも、かなり集中できるのだ。電話があまりかかってこないせいもあるだろうが、空気そのものの流れがゆったりとしていて気が散らない。

幸い、住んでいるアパートメントの向かいに大きなショッピングモールやデパート、レストランがあり、車を使わなくても一通りのものがそろう。そういう意味ではマンハッタンのオフィスより便利かも知れない。

昨日の午後、気分転換に車を走らせた。ちょっと街を離れると、360度、視界の広がるハイウェイに出た。抜けるような青空に真っ白くて大きな大きな入道雲が浮かんでいる。思わず、「はあー」と深いため息が出る。

19歳の夏、初めての海外旅行で西海岸を訪れた時のことを思い出した。あの時見た空の広かったこと、海の大きかったこと。あのときの衝撃は、今でも忘れられない。

時には視点を遠くにやれるような、そして気持ちを広いところに放つことができるような環境に、自分を導くことも大切だなあと思う。(M) 

 


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