坂田マルハン美穂のカリフォルニア通信

Vol. 139 8/1/2005 


●明日から日本へ一週間、行って参ります。

カリフォルニアに移り住んで早くも1カ月が過ぎようとしています。この1カ月、青空を見なかった日はありません。朝、少々曇るときがありますが、昼には快晴です。湿気はなく、風は軽く、毎日が避暑地のような暮らしです。

この地のことをできるだけ知りたいと思い、週末ごとにあちこちへ出かけています。

サンノゼの日本町で行われた盆踊り、カリナリースクールのオープンハウス(ベーキング&ペイストリーのシェフ養成コースに関心があり)、Women's Expo、ニンニクの産地で行われたガーリック・フェステヴァル……などなど。

これら日々の出来事は、ホームページの「片隅の風景」に記しています。

http://www.museny.com/mihosakata/katasumicover2.htm

ところで、明日から急遽、日本へ帰国します。本当は、7月30日から3週間ほど、またしてもA男の出張同行でインド行きの予定だったのですが、それが1カ月ほど延期になったため、9月に予定していた日本帰国を前倒しにしたのです。

東京に4泊、福岡に2泊という短さですが、主目的は「母を迎えに行くため」なので、十分かと思います。この先、どれほどこの地にいられるかわからないので、早いうちに母に遊びに来てもらいたいと思っているのです。

本当なら、「一人でおいでよ」と言いたいところなのですが、いや、言ったのですが、「わたし、子供には自立した女性になりなさいと教育したけれど、自分はだめなのよね〜」とのことなので、参上する次第。

無論、わたしも父の葬儀以来、1年以上帰国していないし、東京には3年ほど行っていないので、一度は帰りたいと思っていましたから、いい機会ではあります。ただ、敢えて蒸し暑い最中、しかも夏休みで飛行機が込み合っているただ中に帰国するのは賢くない気もしますが、いろいろと言っていると、またのびのびになってしまいますからもう、気合いを入れて帰ります。

ちなみに今回は一人での帰国です。A男なしで東京に行くのは8年ぶりのことで、通訳を気にせず、思う存分、友人たちと話しができるのが楽しみです。疎遠にしていた友人らにも慌てて連絡を取り、なんとか東京での4泊の予定が埋まりそうでよかったです。

ところで、ここ最近のニュースで何が驚いたかといえば、ムンバイ(ボンベイ)の大洪水。先週から大雨による洪水で道路は川となり、すでに1000人近くが亡くなっているようです。1000人ですよ。このニュース、ご存じですか? 日本ではあまり取り上げられていないのではないかと思います。

もしもアメリカの天災で1000人死亡したら、いや100人でも、たいへんな記事になると思いますが、インドの1000人は、さほどの記事にはならないでしょうね。

今回、ムンバイにも訪れる予定だったので、インド出張が延期になったのは不幸中の幸いだったかもしれません。とても仕事どころではないでしょう。蒸し暑い時期と洪水が重なって、町には悪臭が立ちこめて(平時でもあちこで悪臭が漂ってはいますが)、伝染病が発生する恐れもあるといいます。

亡くなった1000人の大半は、バラックなどに住む貧しい人たちでしょう。本当に、たいへんな国です。なんとか一刻も早く復旧されることを願うばかりです。

ところで今日は、この町で出会った人々のエピソードを書く予定でしたが、どうにも筆が進みませんでした。また、別の機会に集中して書こうと思います。話題性に欠くメールマガジンで失礼しました。

あ、アメリカ大陸横断紀行はすでに書きあげて、ホームページに載せています。お時間のあるときにでも、ぜひご覧ください。

http://www.museny.com/2005/gowest00.htm

そんなわけで、久々の日本へ行ってまいります。

みなさまも、よい夏休みをお過ごしください。

(8/1/2005) Copyright: Miho Sakata Malhan

 


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