COTE D'AZUR /CANNES
コート・ダジュール/カンヌ

2/14,15/2003


2月14日バレンタインデーの夜。ワシントンDCを夜の10時過ぎに出発したエールフランス機はパリを目指す。パリのシャルル・ドゴール空港で国内線に乗り換えてニースへ。ニースから目的地のカンヌまではタクシーで40分ほどの道のりだ。

翌日から米国の東海岸は大雪に見舞われ、各地の主要空港が閉鎖された模様。際どいところで無事に出発できた。

2月15日の夜、無事にカンヌに到着。想像以上の寒さに震え上がりつつ、夜の町へと繰り出した。


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14日、夜9時半頃。ワシントンDC郊外のダラス空港で出発を待つ間、サンドイッチなどで軽く夕食。今日はバレンタインデーだけれど、気取った夕食で愛を祝福しあうような状況ではない。でも、一応、わたしはA男に小さなプレゼントを贈った。A男もバラを2輪、仕事の帰りに買ってきてくれた。しかし、2輪って……なんだか半端。出発前に花瓶に生けたが、帰ってくる頃にはドライフラワーになっているだろう。

楽しい旅の実現を祈って、まずはビールで乾杯。ちなみにこの店は、ボストン産ビール、サミュエル・アダムスのブリュアリーだ。

昼頃、パリのシャルル・ドゴール空港に到着。ニース行きの飛行機を3時間以上待たねばならない。ものすごく眠たい。軽くランチを食べた後、日本の家族、インドの家族へポストカードを書く。ワールドカップの丸い記念切手がかわいい。

ようやくニースの空港に到着。すでに夕方だ。空にはぽっかりと満月が浮かんでいる。それにしてもかなり寒い。もうちょっと暖かいと思ってたのだが……。

ニースからタクシーでカンヌまで行く。それにしてもタクシードライバー(中年女性)の運転の攻撃的なこと! 猛スピードで前の車をじゃんじゃか煽りつつ走る。そんなに急がなくてもいいのに……。怖かった。

ホテルがあるのは、このRUE D'ANTIBESという目抜き通り。とても便利な場所だ。ホテルは四つ星とは思えないコンパクトさ。早く荷物を下ろしてチェックインして、夕食に出かけよう! それにしても、欧州の夜空は、どうしてこんなにも藍色なのだろう。

ショーウインドーを眺めながら、RUE D'ANTIBESを西へ向かってふらふらと歩いていくと、クルーザーがたくさん停泊しているハーバーにたどり着く。この周辺にはレストランがたくさんある。

店頭に掲げられたメニューをあれこれと見比べた結果、今日はシーフードレストランに入ることにした。

まずは赤ワインで乾杯。ワインリストの中でもリーズナブルな「コート・ド・ローヌ」(19ユーロ)をオーダーする。料理はグリーンサラダ、ムール貝の白ワイン蒸し、魚介類のミックスフライをそれぞれシェアする。少な目に頼んだつもりが、かなりのボリュームだ。

ワインの喉ごしがよく、時差ボケなのにたくさん飲んで満腹になり、後半、真剣に、居眠りしそうになる。

赤信号ではきちんと止まろう。ニューヨーカー感覚で信号無視していたら命の保証はない。

なにしろフランス人(都会人?)の運転の乱暴なことといったら。通りが狭いのにびゅんびゅん飛ばして、人のすれすれを走っていくから恐怖である。車幅感覚に相当な自信があるとみた。

著しく狭いところでも、前後の車にぶつけつつ、模範的な縦列駐車をやってのけるのは「お見事」の一語に尽きる。

ちょっと腰がひけてる青信号。

いつ車がやってくるかわからないから、おどおどしながら渡りましょう、ということか。

そんなわけないって。

夕食の後、ホテルの近くにあるカフェで、カプチーノ&エスプレッソでリラックス。ヨーロッパのコーヒーはやはりおいしい……。これぞエスプレッソ、という感じ。

A男はフランス語が少しだけ話せる&読めるので新聞など読んでいる。ちなみに彼もわたしも大学時代に第二外国語としてフランス語を学んだのに、彼だけしゃべれて、わたしは微塵も覚えていないのはなぜだろう……。

●スモーカーの楽園●久しぶりにヨーロッパを訪れて辟易したのはフランス人、いやヨーロッパ人のヘビースモーカーぶりだ。禁煙の国アメリカから喫煙の国に足を踏み入れ、空港に到着した途端から煙の洗礼を受けた。カフェで、レストランで、列車で、あらゆる公共の場に立ち上る紫煙。あっというまに、タバコを吸わないわたしたちまでも、身の回りがたばこ臭くなってしまった。

去年の夏、日本を旅行した際に、タバコの煙に打ちのめされたが、それに勝るとも劣らぬ勢いだ。男女を問わず、老いも若きもスパスパ吸う。ジャンジャン吸う。自分も喫煙者だった東京時代、吸わない人間にとってこれほど煙が辛いものとは思わなかった。昔は髪が短かったから気付かなかったが、長い髪はまるで煙の吸収体。いやになるほど匂いが染みつく。いやはや。この点においては、アメリカの方が格段に快適だ。

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