Specialties of Belgium

ベルギーのスペシャルティ


 

Beer ビール

ベルギー人はビールが大好き。中世時代、修道院の僧が醸造を始めて以来、各地でビール造りが盛んになった。現在、400種類を超えるビールが製造されており、製法もバラエティ豊か。シャンパンに似たホワイトビールやサクランボの甘酸っぱい香りが爽やかなクリーク Kriek などユニークなビールも多い。それぞれの銘柄がオリジナルのグラスを持っているのも楽しい。町ごとに必ず自慢のビールがあるので、バーなどでおすすめを尋ねて試すのもいいだろう。

 


Chocolate チョコレート

ノイハウス、レオニダス、ゴディバなどでおなじみのベルギーチョコレート。特に、ナッツやガナッシュ、リキュール風味のクリーミーなチョコが中に入った、プラリネ Praline と呼ばれるタイプの粒チョコレートが一般的。なめらかでコクのある味わいが魅力だ。街角のショップでは、さまざまな種類のチョコレートが、宝石のように美しく陳列されている。2、3粒ずつでも買えるので、あれこれと試して好みの味を見つけたい。


Fine Art 絵画

ベルギー旅行の魅力の一つは美術館巡り。特におすすめしたいのは、ブリュッセルとアントワープの王立美術館。ベルギー絵画の変遷をつぶさに鑑賞できる。また、各都市の大聖堂や教会でもすばらしい祭壇画に出合える。フランドル派の舞台となったフランドル地方とはベルギー西部を中心に北フランス、南オランダの一部を含む地方で、英語でフランダースと呼ばれる。ヤン・ファン・アイクやメムリンク、ブリューゲルなど多くの画家たちを育んだ中世フランドル派は、ルーベンスやファン・ダイクらが活躍した17世紀のアントワープで頂点を極めた。このほか、ベルギーが生んだ近代シュールレアリズムの画家、ルネ・マグリットやポール・デルボーの独特な世界にもぜひ触れてみたい。

 


Mussels ムール貝

ベルギー料理の代表格といえばムール貝。大きな鍋にセロリやパセリ、タマネギとたっぷりのムール貝を入れて蒸した料理 Moules Nature が基本形。これに白ワインを加えた Moules au Vin Blanc も定番だ。その他トマト&バジル風味、クリームソースなど味付けは多彩。フライドポテトと共に味わう。一人前でも相当なボリュームだ。ちなみにムール貝がおいしいのは Rが付く月だとか。


Waffles ワッフル

ベルギーで親しまれているワッフルは、大きく二つに分けられる。一つはレストランやカフェなどで、ナイフとフォークを使って食べるブリュッセルタイプ。表面は香ばしいが、中はふんわりと柔らかく、甘みを抑えた上品な味わい。写真は粉砂糖をかけただけのシンプルなもの。フルーツや生クリームなどが添えられたデザート風もある。もう一つは、街角のスタンドなどで焼かれているリエージュタイプ。パンケーキとビスケットの中間のような味わいで甘みがある。楕円形のものが多い。


Pommes Frites フライドポテト

こんがりと黄金色に揚がった、アツアツのフライドポテトにマヨネーズをつけて食べる。カリッと香ばしく、ポテトのコクのある風味がなんともおいしい。ベルギー人にとってフライドポテトは日本人にとっての白飯のような存在だ。ムール貝にはもちろん、他の料理の付け合わせにも必ず登場する。おいしさの秘密は「二度揚げ」。下ごしらえとして一旦やや低めの油で揚げておいたものを、サーブする直前に高温で揚げ直すのだ。


Craft 工芸品

●ボビンレース

精緻な図柄の上に無数の待ち針を刺しながら、ボビンに巻かれた糸をくぐらせて編むボビンレース。ブルージュでは至る所にレース専門店があり、手頃なハンカチなどから大きなテーブルクロスなど多彩に揃う。

●タペストリー(ゴブラン織り)

芸術品としても評価の高いタペストリーは、欧州各国の王侯貴族の城を飾ってきた。ブリュッセルの王立美術・歴史博物館 Mus仔s Royaux dユArt et dユHistoire では、19世紀までのタペストリーの数々が展示されいる。

●ダイヤモンド

中世時代からアントワープはダイヤモンドの町として世界的に有名。中央駅の近くにあるダイヤモンド博物館 Provinciaal Diamantmuseum では、ダイヤモンドのすべてを学べる。

 


General Information ベルギーの概要

●正式名称  ベルギー王国
●首都 ブリュッセル
●人口 1,018万5,000人(1996年)(約90%がカトリック教徒)
●面積 30,519平方キロ(九州の80%)
●主要言語 オランダ語、フランス語、 ドイツ語
●民族 オランダ系フラマン人 57%、フランス系ワロン人 32%
●国歌 ラ・ブラバンソンヌ
●国旗 左から黒・黄・赤の三色旗(黒地に黄色いライオンが赤い舌を出している伝統的な紋章に由来している。)

古くはフランク王国の一部だったが、後にブルゴーニュ家、ハプスブルク家、フランス、オランダなどの支配を受け1831年7月21日に独立。中世以来、毛織物や麻織物の生産が盛ん。石炭が豊富で早くから鉄鋼、機械、石油化学など工業国としても発達した。また中継貿易も盛ん。社会保障制度が整い、所得水準も高い。

 


旅の情報を入手して、オリジナルのプランを立てよう!

ベルギー旅行を思い立ったら、まずは資料を集めよう。書店に並んでいるガイドブックでのおすすめは INSIGHT GUIDE。カラー写真が豊富で、歴史や芸術に関する記事も充実している。地図が見やすく観光ポイントの記述がしっかりしているおなじみの MICHELINも便利。小さな町や村まで網羅されているのがうれしい。また、旅行前にぜひ立ち寄りたいのは在ニューヨークのベルギー観光局。地方や都市ごとのパンフレットが豊富にそろっている(無料)。ホテルやレストランのリストもあるので、非常に実用的だ。もちろん窓口では、旅行のアドバイスも受けられる。日本語での情報がほしい人は、東京のベルギー政府観光局のホームページ (http://www.mmjp.or.jp/belgiumtourist/)にアクセスしよう。各都市の紹介にはじまり、食文化、歴史、アートなどの情報、目的別旅のモデルプランなど、非常に充実していて参考になる。

The Belgian Tourist Office (New York)
780 Third Ave. #1501 (212) 758-8130
http://www.visitbelgium.com

 


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