JUNE 19, 2005/ DAY 7
SANTA FE (NEW MEXICO)
朝からフェイシャル。朝食のあとはスキー場近くのトレイルを散策

初日のマッサージをすっかり堪能したわたしは、せっかくだからフェイシャルも、と思い、夕べスパへ連絡したところ、あいにくすぐには予約が取れなかった。朝からフェイシャルはどうかとも思ったが、それ以外は空きがなかったので、今朝の予約を入れておいたのだった。

朝一番、8時からのトリートメントを受けるため、7時半に目覚ましを合わせておいたが、7時にはおのずと目が覚めた。

なんだか熟睡していたようで、目覚めが爽やかだ。身繕いもそこそこに、スパへ向かう。水を飲み、お茶を飲み、しばしテラスでリラックス。朝の風もまた一段と心地いい。

フェイシャルはまた、マッサージにまさるとも劣らぬすばらしさだった。「気持ちよさを実感するのだ!」と意識を覚醒させておこうと思うのだが、毎度のことながら、途中でまどろんでしまう。

不規則な食生活や乾いた空気など、諸々の悪条件によるお肌の傷みも、この1時間のトリートメントですっかり緩和されたようだ。フェイシャルから戻ったら、夫が部屋でヨガをしていた。わたしは今日はヨガはお休み。昨日の食料の残りを洗い、DCから持ってきていたプラスチック皿(実は東京時代にパーティー用にと大量購入していたもの)に盛り付ける。

かなり乱暴な感じのプレゼンテーションだが、これに豆乳を飲めばかなりヘルシーだ。ちなみに米国の野菜類は、ナスにしろキュウリにしろ呆れるほど大きいが、なぜかニンジンは細くて小振りである。日本のそれより小さい。ピーターラビットが食べている、あんな感じの細長いニンジンが売られている。

「素のまま」のニンジンもさることながら、下の写真のように一口大に切られたニンジンも一般的。アメリカ人はこれをおやつのようにポリポリと食べたりする。ちなみにブロッコリーやカリフラワーやマッシュルームも生のまま食べる。わたしは、マッシュルームはそのままでOKだが、ブロッコリーやカリフラワーは、未だ「生食」に抵抗がある。

そんな話はさておき、朝食のあと、わたしは呑気に部屋でくつろぐ「リゾート型」の時間を過ごしたかったのだが、夫がトレッキングに出かけようというので、ホテルのコンシエージュにおすすめのルートを尋ねる。広大な敷地内での乗馬も勧められ、興味があったものの、ここから車で20分ほどのスキー場に見晴しのいいトレイルがあるというので、出かけることにした。

その道中、例の日本風温泉宿"TEN THOUSAND WAVES"を偶然に発見した。町外れの山間の、やはり見晴しのいいのどかな場所にある。帰りにちょっとのぞいてみよう、と言いながら通過する。

蛇行する山道を上りながら、取り巻く緑は徐々に色濃く、豊かになってゆく。途中の展望台で車を停め、眼下の山間を見下ろしたり、記念撮影をしたあと、更に急なカーブをくねくねと走りつつ、やがて道路の突き当たりにあるスキー場に到着した。そこにはトレイルやキャンプグラウンドもあり、あちこちでテントを張り、キャンピングを楽しむ人たちの姿が見られた。

わたしたちは広大な駐車場に車を停め、バックパックにフルーツとクラッカー、水を詰め込み、約1時間の軽いトレッキングの予定で出発する。気軽に出発した割には、のっけから結構な上り坂で、早くも息がきれる。総計200マイルを超える、とんでもなく長いこのトレイルを、キャンプをしながら何日かに亘って歩く人もあるようで、重装備の人もいる。

木漏れ日が降り注ぐトレイルを歩きながら、森に住む生き物の息吹や、木の葉のざわめきに耳を傾けながら、ゆっくりと歩く。40分ほど歩いた地点で休憩し、スナックを食べ、来た道を引き返した。


スーパーマーケットで調達した食品が朝食。

わたしたちの滞在しているロッジ。

隣人はバイク二人乗りのカップルだった。

炎天下のもと、蛇行する山道をサイクリングする人々。

途中の展望台で車をとめる。太陽がまばゆく、霞んで見える。

すっかり埃被った我らが愛車。また洗車しなければ。それにしても、黒い車は熱を吸収するね。

わたしたちが歩くのはウィンザートレイルの一部。

木肌が乾き切っている樹木。

わたくしのガーリーなバックパックを背負わされている夫。

この帽子、通販で購入。こういう旅に便利。カウボーイハット風にもなるし、折り畳んで収納することもできるのだ。

このクラッカー、とてもおいしい。ハエも寄ってくるほどに。

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