BROADWAY, COTSWOLDS/ APRIL 14, 2005

4月14日(4)青空がうれしい。ブロードウェイを歩く。羊には逃げられる

今日は太陽が雲間に隠れることなく、常にあたりが明るい。庭の花々もより生き生きと見え、散策する気分も一段と軽やかになる。草木を育むのに雨は欠かせないのは重々承知だけれど、それにしたって降ったり止んだりの天気には閉口させられるものである。

さて、通り沿いをそぞろ歩きながら、少し脇道にそれ、民家の連なるあたりを歩く。するとまた、広大な牧草地の広がりに面する。遠くから、年輩の人たちの一団がやってくる。彼らは数日間滞在し、この界隈のトレッキングを楽しんでいるのだという。みな、歩き良さそうなウォーキングシューズを履き、軽やかに草の上を進んでいる。

わたしたちも、今度来ることがあったら、こんなふうにゆっくりとトレッキングをしたいものだと思う。

草原の向こうで、また羊の群を見つけた。常時、ポケットに角砂糖を携帯している夫は、またしても近づいていく。が、またしても、逃げられてしまう。

「どうしてみんな逃げるのかなあ。おとといは、あんなに集まってきたのにさ」

「二晩も続けてラム肉食べたから、みんな近寄ってこないんだよ。ほら、初日はエクレアのチョコレートの匂いがしてたからよかったけど、今のわたしたちからは、きっと羊の肉の匂いがプンプン漂ってると思うよ」

「そうかな〜。わかるのかなあ」

「わかるんじゃない?」

わかるんだろうか?

「角砂糖あげるから、おいでよ〜!」

「……。」

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