NEW YORK, NY
OCTOBER 20, 2006

雨降りの朝。疲労困憊BLOOMINGDALES。知人夫妻と、メキシカーナ。

不安定な気候だ。今日は、雨が降っている。しかし、あまり寒くないのが救いだ。今日は、洋服を少し買おうと思う。雨降りだから、外に出なくてすむ場所で、デパートメントストアのBLOOMINGDALESに行くことにした。

ランチは、ホテルからほど近い、SARABETH'Sへ。今日は月曜日とあって、さすがに列はなく、すんなり入ることができた。トマトのスープにグリーンサラダ、そしてウエイトレスが勧めてくれたツナのサンドイッチ。

ツナのサンドは、グリルをしたツナの切り身のサンドイッチだとばかり思い込んでいたら、ツナサラダ、つまりシーチキンのサンドイッチだったので、がっかり。なかなかいいお値段だし、素材にもこだわりのある店で、だから、まさかツナサラダのサンドイッチを勧められるとは思わなかったのだ。

おいしかったけれど、全体にサーヴィスが行き届いていない気がした。店内のフロアやバスルームも掃除が不十分。新しく支店ができたりして、オーナーであるサラベスの注意が行き渡っていないのではないかと思う。かつて彼女にも取材をしたが、本当に完璧主義な女性だったから。

さて、BLOOMINGDALESに出かけるも、どの服を見ても、インド価格を見なれている昨今、「高すぎる」と思う。ハンドバッグや靴などは、「先進諸国製」の質のいいものに、それだけの価値があると実感できる。

しかし、ちょっとしたブラウスやドレス類は、普段、良質のシルクやコットンを用いたインドファッションを見なれており、従ってはよほど高級なブランドの衣類でもない限り、「このペラペラの素材で、このデザインで、300ドル?」などと思ってしまうのだ。

そんなわけで、あちこち見て回ったが、疲労困憊するばかりで、これというものが見つからず。よほど気に入ったデザインのものが見つかれば別だが、最早、購買意欲が失せてしまった。

雨もあがって、そのあとは五番街へ。夫は毎度お馴染みのBROOKS BROTHERS でノンアイロンのシャツを買いだめる。下着にまでアイロンをかけてくれるモハンがいる故、ノンアイロンに固執することもないのだが、ノンアイロンを好む夫である。

ところで、上の白いバラは、バーバリーの店内に飾られていたもの。非常に大振りで、丈が高かったので、造花だろうと思い込んで軽く花びらに触れたら、しっとりと生花だったので、驚いたのだった。

このごろは、品種も少なく小振りなインドのバラばかりを見なれているので、久方ぶりに目にする米国のバラの花の大きさが新鮮でならない。

そして、夜。かつてホワイトプレーンズの書店で『街の灯』のサイン会を行った折、駆け付けて下さり、3年前のサンクスギヴィングデーのパーティーに来て下さった、ツノダ御夫妻と再会。

アッパーイーストサイドのROSA MEXICANO本店で夕食を共にする。

今夜もまた、料理はおいしく、お酒もおいしく、そして会話も尽きない。食事のあとは場所をかえて、渡米当初に何度か訪れた懐かしのレストラン、LE COLONIALの2階のバーラウンジで、飲みつつ、語りつつ、しばしを過ごす。

こうして、懐かしい街の、懐かしい場所で、ゆっくりと再会を楽しめることの幸せ。

ホテルで借りた傘をさして、アッパーウエストサイドを歩く。

スープもサラダも、おいしかったけれど、ちょっとご不満。

パークアヴェニュー。ビルの谷間から望む空。強風に煽られて、雲がたいへんな勢いで流れて行く。映像を早送り見ているかのようだ。

昨日の、半裸男性ポスターのあったアバクロンビーの店頭で、半裸モデルが立っていた。「ミホ、一緒に写真を撮ってもらいなよ!」と夫がしつこく勧める。やだってば。恥ずかしいってば。照れるってば。

ROSA MEXICANOのおすすめ、ザクロのフローズンマルガリータ。この店のフローズンマルガリータとワカモレが最高なのだ。

ワカモレは、テーブルの脇で作ってもらえる。ほどよく熟れたアボカドがたっぷり。好みに応じたスパイスの分量で、実においしく仕上げてくれる。

 

ROSA MEXICANOはたいへんな込みようで、食事を終え、コーヒーを飲み終えても、会話が尽きずになかなか退散しない我々だったが、ついにはすべての食器を下げられ、場所をかえることに。

寒風の吹きすさぶ中、57丁目を歩いていたら、フレンチ&ヴェトナミーズのLE COLONIALを発見。雰囲気のよい2階のバーラウンジへ。ミントがたっぷりのMOJITO(モヒト)を飲みながら、語り合いながら、夜は更けて行く。

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