NOVEMBER 10-11, 2005


米国での10年に亘る生活に終止符を打ち、夫の母国であるインドに移住することになった。米国西海岸から、目的地のバンガロアまで、20時間を超える飛行機の旅。その旅の途中、経由地のシンガポールで、1泊2日の小旅行を楽しむことにした。

初めてこの地を訪れたのは1989年。旅のガイドムックの取材でだった。2度目は1991年。やはり取材で訪れた。わずか2年ののちにも、目まぐるしい進化が見られたこの町が、14年を隔てた今、どのような姿となっているのだろう。好奇心を抱きながら、空港に降り立った。

これから先、インドに長く住むことになれば、シンガポールは実家のある福岡へ行く際の経由地として、しばしば訪れることになるだろう。早くも今後の滞在について、思いを巡らす。今回、この国を初めて訪れる夫も、シンガポール航空の「いい噂」は知っていたし、機内ではフライトアテンダントのサーヴィスに幸せ一杯で、到着する前からすでに、シンガポール好きになっていた。

米国とインドを結ぶ、地理的な理由ばかりではなく、わたしたちの精神的側面からも、この「経由としての滞在」は、思い出深いものとなった。いくつかの写真と、それにまつわる言葉を、またここに書きとめておこうと思う。


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